皆さん、こんにちは。
今回はこのテーマについて書きます。
『おもしろいことしますよね。』某大学の監督から言われた一言です。
「 "プロ化を目指していない" というのを打ち出すのは逆に勇気がありますよね。」
FCエコ・プランはあくまで「仕事」を主軸に置いている企業チームです。「仕事」を主軸に置いてサッカーも続けたい!
こういった考えを持つ学生さんの需要も増えているそうです。今回、訪問させて頂いた監督は
何人もの教え子が日の丸を背負う "育成のプロ" です。訪問する前に監督が出版した本を熟読させて頂き
ブログのテーマを決めました。"育成のプロ" が磨き上げた『人間性』
その監督が指揮する大学へ訪問させて頂いた際に
"感銘" を受けたことがあります。スタスタ・・グラウンドの脇道を歩いていると
気付くや否や学生さんが "自ら" 私に近づいてきて
しっかり私の "目" を見て挨拶してくれました。何より驚いたのは、すでに私服に着替えた選手が "脱帽" して挨拶をしてくれたこと。
この "一つ" の行動に全てが詰まっていると感じます。
以前、TBS『さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろかSP』 で放送された企画。
「兄がピアノでラ・カンパネラを弾く所をフジコ・ヘミングさんに見せたい」
ピアノも弾けない。
楽譜も読めない。
7年前、ピアノをゼロから始めた59歳の漁師。
プロも嫌厭するような超難解な曲を独学で学び
7年間 毎日8時間練習し続けたそうです。
素人が見ても感動する見事な演奏でした。
その時、フジコ・ヘミング先生が言った一言が
『あなたの "人間性" が音に伝わっている。』
第一線で活躍している人達は
誰よりも "敏感" で気付いているけど "鈍感" を装っている。
"感性" が研ぎ澄まされていて "視点が違うな" と感じます。グラウンドでベンチに座りながら
監督はクールダウンする一人一人の選手を指差しながら
私に紹介してくれました。「あいつは青森から来て・・・」
「こいつはクールダウンもしっかりやる選手・・・」
「あの赤いスパイク履いてるやつは性格的にコーチを・・」一人一人の選手の出身、家族構成、経歴、性格・・・
一人、一人の選手の "人となり" を把握し
隅々まで選手の行動を "観察" していました。
私自身『現場は学びの宝庫』だと思っています。
もちろんプライベートも大切にしていますが
なるべくグラウンドには足を運ぶようにしています。選手たちも普段は "正社員" として働いています。
身体に疲労が蓄積してくると集中力や思考、運動能力が低下してきます。
目や表情、言動にも変化が現れます。
私も以前は7年間サービスエンジニアを務めていました。
それでも、"当時" と "今" では状況も全然異なると思います。
自分からも知ろうとしなければ選手たちに "心ない言葉" を言ってしまうかもしれません。必ず自分の "目" で現場を見る。
"リアルな現場" を身をもって体験しなければ
真実はわからない。大学と企業。
同じ『教育』を司る者として
多くの "気付き" を頂ける貴重な機会でした。

